取り組みのこと
千代田ファームは、畜産業でありながら、国際品質規格であるISO9001 の認証を取得しています。
規格が求める要求事項は、細部にわたり非常に厳しいものですが、弊社は毎年 行われる審査をパスし、品質管理の経験値を積み重ねてきました。
顧客からの満足を得る続けるために、日々、品質管理を続けています。
鶏卵は生鮮食品。食品工場だからこそ、衛生管理をおざなりにはできません。
鶏卵を洗浄殺菌して選別包装する工場をGPセンターと呼んでいますが、 工場の衛生管理を担保するために、業界団体がHACCPに基づく施設認証の 仕組みを作り、当GPセンターはその認証を受けております。
HACCPとは、衛生危害が起こる原因を予測管理し、予防する手法です。
当農場の鶏は、ウィンドレス鶏舎と呼ばれる、温度や照度管理など舎内の環境管理ができる、防疫性が非常に高い建物の中で暮らしています。
鳥や野生の動物が入り込む隙がなく、鳥インフルエンザをはじめとする伝染病の感染リスクを限りなく抑えています。
栄養豊富な特殊配合の飼料を給与するなど、おいしいたまごを産んでもらうために、鶏の健康管理に余念がありません。
「誘導換羽」という飼養技術があります。
「誘導換羽」とは、人間でいうところのデトックス、産卵能力が弱ってきた頃に給餌を制限し、体内の老廃物の排出や羽毛の生え換えを誘導して鶏の産卵能力をよみがえらせる手法です。
当農場では、鶏にダメージがあること、鶏舎内の衛生が保てないことからこの手法を行っておりません。
当農場には、たまごの殻を割って産まれ出たばかりのひよこを仕入れて、産卵できるようになるまで育てる施設があります。
提携する孵化場から、産まれたてのヒヨコがわずか1日のうちに当農場に運ばれてきます。
その日のうちに水の飲み方とエサの食べ方を覚えこませます。
病気予防のためのワクチン接種をしっかり行ない、「若メス」となる4か月後まで健やかに育てたのち、たまごを産む施設へと引っ越しします。
GPセンターは、養鶏場の中に併設されています。
この仕組みを インラインシステムと呼び、鶏舎で産まれたたまごがベルトコンベアでGPセンターに自動的に運ばれ、コンピューター制御の自動洗卵選別装置を介して、洗浄→殺菌→乾燥→計量→サイズ選別→包装までの一連の工程が、ほぼ自動的に行われます。
人の手に触れる頻度が少ない、衛生的なシステムです。
自動洗卵選別装置には、いろいろな自動検査装置がついています。
黄身汚れや糞のついたたまごを見分ける汚卵検査装置、殻が割れたたまごを見分けるヒビ卵検査装置、血の入ったたまごや黄身のないたまごを見分ける異常卵検査装置など、人間の目ではうっかり見逃す不良品、目では見ることのできないたまごの内部などを検査して除去します。
当農場では、病原菌を運ぶのはもしかしたら人間では?という仮説のもとに、厳格に来訪者の入場制限を行っています。
商談で来られる方、いろいろな納品物を運んで来られる方には、車両の消毒や足元手指の消毒などをお願いしています。
もちろん、鶏舎内などの鶏が暮らす制限区域内には、どなたも立ち入ることができません。